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函館記念 “逃げ”の極意


七夕賞に続いて行われたサマー2000シリーズの第2弾、第55回函館記念。
1番人気馬が12連敗中という、いかにもハンデ戦らしく固く収まらないレースですが、今年は1番人気のマイスタイルが見事勝利し、連敗を止めました。

レースは鞍上の田中勝春騎手がスタートで少し押していき、逃げを主張。その他の騎手たちには逃げるつもりがなかったのでしょう、いとも容易くハナを奪うことができました。


はじめの200M通過あたりで折り合いがついて馬なりの態勢となり、田中勝騎手の手綱はいわゆる『ニュートラルな状態』になっていたのがポイント。

“逃げ”において大事なのは、いかに素早く先頭に立ち、馬が気分良く行ける馬なりのままマイペースに持ち込めるかということ。そこが極めて短い時間でできたおかげで馬の負担は最小限に抑えられ、楽々と自分のリズムで走ることができました。

1000M通過は59.8秒、洋芝の馬場にしては少し速い気もしますが、マイスタイルはストレスフリーで快調な走りができた分、最後まで気力体力ともに持ちこたえられたのだと思います。直線で2着馬に一度はかわされながらも差し返してゴール。3歳時の2017年に弥生賞2着、その年の3冠レース全てに出走した期待馬が、ようやく重賞制覇を果たしました。


田中勝騎手は4年3カ月ぶりの重賞勝利だったようですが、さすが長年トップクラスで活躍してきたジョッキーですね。幼い頃より馬に慣れ親しみ、天才的な騎乗センスを持っているところに今はベテランの落ち着きが加わって、安心して観られます。

まだまだこれからも活躍してほしいジョッキーです。


2着は9番人気マイネルファンロン
丹内騎手がスムーズに2番手を取り前を見る形で、かつ自分のペースを守りながら追走。向正面で逃げ馬(勝ち馬)が引き離しにかかり前との距離が空いたのですが、そこで焦って追いかけることはしませんでした。この冷静さにより馬の体力消耗が少なくて済み、最後の直線で勝ち馬に並びかけるだけの脚を使えた理由でしょう。

惜しくもクビ差で敗れましたが、馬は力を十分に出しきれたし、地元・函館出身である丹内騎手のレース運びも大変良かったと思います。


3着に3番人気ステイフーリッシュ
好位の良いポジションで、中谷騎手が上手いレース運びをしました。
3・4コーナーで少し手応えが怪しくなっていたのは57.5キロのハンデが響いたのもあるでしょう。ただ地力は出走メンバーの中でトップレベルなので、直線でもバテず、ポジションを一度も下げることなく3着でゴール。力を見せてくれました。

中谷騎手は美浦から栗東所属となり、以前より騎乗機会が増え、成績も大幅に上向いています。そろそろ重賞勝利も期待できそうなので注目ですね。



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