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中山記念 松岡騎手のパートナーへの信頼が窺えた騎乗ぶり


例年よりもずっと暖かいとはいえ冬は冬、中山開催が始まって、本格的に春を感じるようになります。3月1週目は新人ジョッキーのデビューがあり、8週続く中山競馬の最終週には皐月賞が行われるなど、元日とは違う新年度ならではのフレッシュ感が味わえる時期です。

先週のメインはG2レース第93回中山記念。
歴史あるこのレースには過去の名馬たちが多く出走、もともと質の高いメンバーが集まる傾向にあり、さらに近年はドバイへ向かう前にと出てくる馬も増えてきて、見ているだけで気分が華やぐようです。今年もG1馬が5頭参戦する豪華なメンバー構成になりました。

当然その馬たちが上位人気を占めますが、優勝したのは上位人気6頭の中でただ1頭、G1を勝っていない5番人気馬ウインブライト。G1未勝利とはいえ昨年の中山記念優勝馬、この勝利を含めて中山芝1800Mは4戦4勝と、この舞台が本当に合っているのでしょう。


レースはマルターズアポジーが予想通りハナに立ち、1000M通過58.2秒と少々ハイペースで11頭立てながら縦長の展開となった中をウインブライトは4番手で追走。
結果的に勝ち時計が1分45秒5となりましたが、戦績からはこれだけ速い決着のレースで勝てるタイプだとは思われていなかった部分もあったのではないでしょうか。個人的にも、この時計で走り切れたこと、正攻法のレースをして終いの脚もしっかりと伸びていたところなど、これまでとは違った印象を受けました。

5歳になり、馬自身が充実期を迎えているような感じ。ほぼ全てのレースでコンビを組んでいる松岡騎手はじつに堂々と、自分の競馬をしていれば結果が自然についてくるだろうという馬への信頼と余裕が感じられるような騎乗をしていました。とても良い勝ち方でした。


2着には6番人気ラッキーライラック
アーモンドアイがいたため勝利はかなわなかったものの桜花賞で1番人気になるなど、昨年の三冠レースで常にトップグループの中心にいた馬です。

逃げたマルターズアポジーから少し離れた2番手でレースを進めて積極的に動いていき、流れの速い中、逃げ馬を自ら競り負かして直線では先頭に立ちました。5頭いるG1馬の中では低めの評価でしたが、さすがは牝馬最強といわれる世代で2歳女王に輝いただけあり、能力はかなりのもの。

昨年オークス後に夏の休養を経て、秋華賞をプラス18キロの510キロで出走した時(9着)は少し仕上げが足りないのかと思っていましたが、今回はさらに増えて512キロ。牝馬らしいすっきりとした馬体は全く重さを感じさせず、順調に成長している現在がいかに好調なのかがわかります。

2着に敗れたとはいえ、タイム差なしのクビ差。次走以降が大変楽しみになるレース内容でした。


1番人気ディアドラは6着。
道中は7・8番手で前の有力馬を見る形の位置取りでペースは速めと、鞍上のルメール騎手にとってはもってこいの流れになりました。ただ結果として前は止まらず、ディアドラは仕掛けても反応が今ひとつ。確かに高速決着のレースは向かないタイプではあるでしょうが、それにしても動きが良くありませんでしたね。

ディアドラに限らずG1ホースたちはこの中山記念を次につなげるレースと考えて、目いっぱいの仕上げはしなかったのでしょう。今回ひと叩きされたことで、他の馬も次走では動きがガラッと変わってくると思います。



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