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根岸S コパノキッキングを“ガラス細工”のように扱ったマーフィー騎手


東京競馬が始まった先週、日曜日には最終週のG1フェブラリーステークス前哨戦であるG3レース、第33回根岸ステークスが行われました。

コパノキッキングが優勝、前走のG3カペラSに続く重賞勝利をあげました。
これで4連勝、戦績は〔7.1.0.1〕となり、しかも1000M~1200M戦では負けなしという圧倒的なスピード力と強さを誇る現在ダート短距離界で大注目の4歳馬ですが、この根岸Sにおいては、たった一つ、距離だけが不安視されていたようです。

1200Mまでの強さは疑いようがないものの、過去に敗れた2戦がいずれも1400Mだったため今回も1ハロン伸びてジョッキーがどう騎乗するかが最大のカギでした。


レースはスムーズなスタートで始まり、馬なりのまま中団で追走、もう少し前のポジションも取りに行ける感じの走りではありましたが、鞍上のマーフィー騎手が距離を意識していたのか一度も前へ押そうとはせず、ニュートラルな状態でその位置をキープしつつレースを進めました。

なだめるように、そっと乗っていた様子。
そこから感じたのは、他馬に接触する、馬上でバランスを崩すなど、たとえ僅かでも馬の気持ちをかき乱すことが起きてしまうと一気にハミを取って折り合いを欠いてしまいそうな緊張感です。そういう刺激にとても敏感な、かなり繊細なタイプに見えますが、騸馬ということから、もともと神経質な気性なのでしょう。

マーフィー騎手はまるでガラス細工のようにソフトな扱いをして、馬を上手に導きました。この彼の騎乗によりレース前半で体力が温存され、最後まで脚が使えたのだと思います。
1200M戦までの馬の力を1400Mまで耐えられるよう巧妙に引き出した騎乗は素晴らしく、若き天才ジョッキーと呼ばれるだけのことはあると思いました。

次走予定フェブラリーSではさらに1ハロン延びて距離的にも気性的にも、正直言って簡単ではないと思いますし、騎手の技量も問われる一戦になると思いますが、その点を新しい鞍上がどう騎乗し克服していくのか、楽しみです。


2着はユラノト
逃げ馬を見ながら好位のイン、絶好のポジションで流れに乗り、直線に入ってからはインが空くのを待って追い出しはじめ、この馬なりに伸びてはいたものの勝ち馬の末脚が上回り3/4馬身差の2着に敗れました。

しかしレース内容としては完璧。鞍上のルメール騎手のそつのない騎乗がさすがです。


8着に終わったサンライズノヴァ
基本的にスタートがあまり上手いとはいえず今回も出遅れて後方グループでの追走になりましたが、そのあたりは、おそらく戸崎騎手にとっても想定内でしょう。ただ直線での追い込みでいつもどおりの伸び脚が見られず、馬群から抜け出せないまま見せ場なくゴール。

ただ、今回の内容だけを判断材料にするのは危険、次のレースでも軽視するわけにはいきません。



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