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アメリカJCC 乗り替わりに指名された騎手の心境は?


先週は中山競馬場でG2第60回アメリカジョッキークラブカップが行われました。

優勝は7番人気シャケトラ
インフルエンザにより騎乗できなくなった戸崎騎手に替わって石橋騎手が手綱を取り、期待以上の騎乗をして見事な重賞勝利をあげました。

僕が現役だったころには、騎乗停止の対象となった次のレースから乗れなくなっていたので(5Rで騎乗停止→6Rから騎乗できない)関係者が乗り替わりの騎手を探すのに苦労していた時代もありましたが、今は前売りなど様々な点から、その週に予定された騎乗ができるようになり騎手の確保もラクになりました。

乗り替わりに指名されたときは棚からぼたもちの気分で、『やってやる』との強い意気込みをもってレースに臨んだものです。それが重賞であれば尚更。さらに言えば普段は縁のない関西の厩舎や成績の良い厩舎からの依頼は、良い結果を出せば次につながるかもしれないという考えもありました。だからレースを観るときには、乗り替わりだからといって敬遠せずに騎手の意気込みに賭けてみるのも面白いかもしれません。

今回の石橋騎手も、関西トップクラスの角居厩舎の重賞ウィナーに騎乗する機会を得て、さぞかし意欲的にレースへと向かったのではないでしょうか。


レースでは4・5番手につけて、いつでも動けるポジション。
スローになった流れの中でシャケトラはパワーが有り余っているような手応えを見せ、鞍上が抑え込むのに苦労するような場面はあったものの、上手くなだめつつレースは進んでいきました。遅い流れで抑えながらの騎乗はかなりキツかったと思います。

その後、仕掛けが僅かに早いと感じたのですが、手応えどおりの伸びで1番人気の馬をアタマ差振り切ってゴール。もしも、あそこで仕掛けをもう少し待っていたら切れ味の差で敗れていたでしょう。勝因は上記の、位置取りと仕掛けのタイミングです。

シャケトラは2017年3月以来、じつに1年10か月ぶりの勝利。
出走自体も1年1か月ぶりでしたが調教師の手腕は流石というべきか、しっかりと仕上がって素晴らしい馬体でした。春のG1戦線も楽しみです。


2着は1番人気フィエールマン
昨年の菊花賞を勝って以来3か月ぶりのレースでしたが、これも良い仕上がりでした。

勝ち馬を見る形で追走し、これはルメール騎手の腕なのか、遅いペースになると行きたがる・かかってしまう馬も多いのに、楽々と折り合いをつけていて、むしろ遊び遊び走っているようにも見えました。大物感が漂っていますね。やはり距離はもう少し長い方が有利な気がするので、春の天皇賞では見せ場がかなりありそうです。


4着に敗れたジェネラーレウーノ
ハナを主張する馬がいたため2番手で追走し、粗削りな部分もある馬ながらこの流れにも十分対応できていました。昨年春ごろは折り合いで難しいところもあり、その点については今回のレースぶりに成長を感じました。

ただ、レースは上がり勝負になってしまったので分が悪い形に。それでも4着にくるのだから能力の高さをあらためて感じさせられた一方で、結果的にはやはり、自ら逃げて他馬にも脚を使わせる乗り方がこの馬にはベストなのかもしれませんね。

残念ながら、ジェネラーレウーノは週明けになって屈腱炎が発覚。レース中の影響は推し量りづらいところはありますが、いずれにせよ長期離脱は避けられません。早くて来年でしょう。じっくりと治しての復帰を待ちたいと思います。



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