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マイルCS 1・2番人気馬の敗因を探る!


秋のG1シーズンは中盤戦に突入、先週は京都競馬場で第35回マイルチャンピオンシップが行われました。


優勝は5番人気ステルヴィオ。
レースの展開としてはまずアルアインとロジクライ2頭が先手を奪い、その2頭を2番人気アエロリットが外からかわして逃げる形で進みました。

見ている分には速そうでしたが、実際は半マイル通過が47.1秒とけっこう遅いペースになり、そんな流れの中をステルヴィオ鞍上のビュイック騎手は前を見る態勢で好位追走。1枠1番の最内枠も有利に働いて内々をロスなく追走、直線もそのまま内から一気に脚を伸ばして差し切り、初めてのG1勝利を果たしました。

皐月賞(4着)と日本ダービー(8着)以外は全て1800m以下のレースに出走し、これまで連を外したことがありません。マイル前後のレースではかなり強い馬なであることが改めて示された形です。


勝因は好位で上手に立ち回ったことと、ペースが向いて上がりの勝負になったこと。


これで6週連続、外国人騎手がG1レースを勝利しています。
このマイルCSでは外国人騎手が5人いましたが、上位人気馬6頭のうち4番人気アルアインの川田騎手以外の5頭にその5人が騎乗。世界的な名手が上位人気馬に乗るのだから、勝つ確率が高いのは当たり前かもしれませんね。


2着は昨年の同レース覇者、3番人気ペルシアンナイト。
鞍上はこれも外国人のM.デムーロ騎手です。

勝ち馬のすぐ後ろにつけてレースを進め、勝ち馬と同じようなところを通り同じ場所から仕掛けだすと、鋭い末脚を使ってステルヴィオよりも速い上がりで追い込みましたが一列後ろにいたため、アタマ差届かず2着。

ただしレース内容としては申し分なく、前走6着に敗れたのはやはり59キロの斤量が響いたというためで、57キロの今回はしっかりと力を出し切って強さを見せてくれました。


3着は4番人気アルアイン。
昨年の皐月賞を勝ってから勝ち星はあげていないものの、安定感のある走りで好走を続けており、個人的には日本人騎手が騎乗していた馬の中では最も期待をかけていました。

好スタートを切って2番手を追走。ペース的にはこの位置取りにはお誂え向きの、前残りが濃厚の流れになり鞍上としても思いどおりの競馬ができたのではないでしょうか。文句なしの騎乗でした。上がり勝負になって、この馬に少し分が悪かったということでしょう。



1番人気モズアスコットと2番人気アエロリットはともに13,12着の大敗を喫しました。

モズアスコットの敗因は、末脚鋭いこの馬にとって流れが不向きだったこと。
2着ペルシアンナイトと同じ上がり33.9秒の脚を使いながら、これだけ大敗したのはもちろん位置取りの違いです。とはいえ、この馬の持ち味を生かすには、中団より後ろのあの位置取りしかなかったと思います。

直線入り口で大きな不利を受けたのは痛かったと思いますが、それがなくても間に合っていたかと言われると僕にはそう思えません。他にも内面的な理由があったのではと推察します。


アエロリットの場合、鞍上のムーア騎手はスタート後、ニュートラルな状態で走りつつ自然に先頭に立つことを望んでいたのではないでしょうか。しかし意外にも他の2頭が押して前へ行ったために3番手になってしまい、それはそれで仕方ないので鞍上はその位置で折り合おうと一度は考えました。ところがそこでアエロリットが闘志を燃やし、ハミを噛んで先頭へ行きたがる。

ムーア騎手はここで馬とケンカしてはいけない(消耗が激しくなる)と判断し、覚悟を決めて促し、先頭でレースを進めることにしたのだと思います。馬がかかっているわりにはペースはスロー、ただしリラックスして走れる状態ではなかったので、直線入り口で脚はもう残っておらずバタバタになってしまいましたね。



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