平日コンテンツ

アイビスSD 千直に必要な『間』を持っているダイメイプリンセス


真夏の新潟競馬が始まりました。
とにかく暑い新潟競馬、今年はさらに厳しい暑さの中でのレースでジョッキーたちは苦労していることでしょう。騎手の場合1レースで1キロは体重が落ちてしまい、負担重量の調整にも注意するなど体調管理も仕事。本当に大変ですが頑張っていただきたいものです。

さて開催初週のメインレースはサマースプリントシリーズ3戦目、新潟名物直線1000mレースのG3第18回アイビスサマーダッシュ。8月中旬から開催週に時期を移して以降、速い決着が見られると言われ続けながらも、ここ何年もの間54秒を切ることの無かったレースですが、今年こそはレコードタイムではないかとの予感もありました。

というのも、例年は梅雨明けギリギリのこの開催週、新潟ではしばらく雨が降っておらず、基本的に水に恵まれた土地とはいえ、さすがにこう連日の猛暑では水不足のところも多くなり、この週末も農作物に渇水被害のおそれがあると農家から悲鳴が上がるほどカラカラでした。

ただでさえ開催週の馬場はパンッパンの状態、実際に速い時計が目立つレースが多くなっていて、アイビスSDでも速いタイムが出る可能性はかなり高いと思っていました。



そしてレースはダイメイプリンセスが優勝。
タイムはレコードタイムにコンマ1秒足りないものの53.8秒とかなり速く、久々の53秒台を1頭だけ叩き出しての快勝でした。

スタートを切ると前5・6頭を見る形で追走、ただし5・6頭が前にいるとは言ってもコーナーがない直線コースなので横並びになっていて先頭との距離は2馬身くらい。この、大して離されていないところがポイント。手応え抜群で馬なりのまま、あの位置にいられたのが大きかったと思います。

鞍上の秋山騎手も落ち着いた騎乗で、どこから抜け出していこうかとスペースを探るような様子に余裕すら感じられました。レースでは多くのジョッキーが最も芝の状態が良い外側に馬を誘導して抜け出してきますが、そこを狙うと壁になったり不利を受けやすいため、あえて内側へと進路を取って楽々と先頭に立ちそのまま1着でゴール。

この新潟1000mコースは相性抜群、これで3戦3勝の負けなしです。
普通の短距離戦とは違い、独特の「間」が必要なコースです。直線だからと言って1000m全てを全力疾走するわけではなく、この短い距離でもどこかで馬の息を抜くところが必要なのですが、ダイメイプリンセスはそれをいとも簡単に、自然にしているように見えます。

千直で力を付けてきた馬というのは、その後一皮剥けるケースも少なくありません。このダイメイプリンセスも、ここを勝ったことで今後はスプリント路線の中心を歩んでいくかもしれません。次に出走するであろう1200m戦でどのような走りを見せてくれるのか、大いに注目しています。



2着はラブカンプー
牝馬は斤量が軽く、特に3歳牝馬はこの馬もそうですが負担重量が51キロというのは好走の大きな要因になり得ます。デムーロ騎手は減量が大変だったと思いますが、それだけこのコースで乗りたいと思わせる力を持っていたということでしょう。
レースは真ん中の4枠8番からのスタートで積極的にハナに立っていきました。この出脚の速さは、直線レースにおいて絶対的に有利な能力です。

鞍上も徐々に外側へ進路を取りにいく、新潟直線コースの特徴をよく掴んでいる乗り方で文句なし。タイムも優秀。勝った馬があまりにも直線レース向きなために敗れてしまいましたが、このコースを上手くこなして良い走りを見せてくれたのではないでしょうか。



僕が期待していたレッドラウダは、果敢に勝ちに行く競馬をしてくれましたが、後半は失速してしまいました。好スタートからハナを切って外ラチ沿いを取ったものの、2番手以下のプレッシャーがかなり厳しかったのでしょう。息を入れられる場面もなく、最後は能力を出し切っていないように映りました。

聞けば、巻き返しを図るべく、今週末の千直戦……自己条件のレースに出走するようですね。この時期に連闘という選択肢を取ったということは、疲れもさほど残っていないのでしょう。鞍上がルメール騎手に替わる点も含めて、今度はどのような走りを見せてくれるのか、改めて注目してみたいところです。



Copyright © 2006 WORLD, Inc All Rights Reserved.
このサイトに掲載の記事・写真・映像などの無断複製、転載を禁じます。すべての著作権はWorldに帰属します。

前のページへ戻る

PAGE TOP