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『熱いハートで切り拓いたミラクルな伝説』


【2010年 レパードステークス】

 3歳4月、阪神のダート1800mで5馬身差の圧勝を収めたミラクルレジェンド。昇級の壁もなく、翌月の阪神(ダート1800m)、あおぎりSと3連勝で突き進んだ。 「桜花賞出走が念頭にあり、デビューして3戦は芝へ。その目標を断念してダートで再始動させたら、予想以上の適性があった。どこにあんなパワーが潜んでいるのか、不思議に思えたよ。やはり血統だね」
 と、調教パートナーを務めた荻野仁調教助手(藤原英昭厩舎)は振り返る。
 長年に渡り、様々なカテゴリーへトップホースを送り出したフジキセキが父。カネヒキリをはじめ、ダートでの成功例も多い。母パーソナルレジェンド(その父オーサムアゲイン、米6勝)はダート9ハロンのG3(ターンバックジアラームH)の勝ち馬。G1・パーソナルエンスンSでも2着している。ローマンレジェンド(東京大賞典など重賞を4勝)は、同馬の半弟にあたる。
「小柄なミラクルレジェンドがあれだけ走るんだから、体格に恵まれたローマンレジェンドのすばらしさもわかってもらえると思う。姉が教えてくれたことを弟にも生かすことができた。若駒のころは前向きさに欠け、稽古で目立たなかったあたりが一緒。でも、奥があって、学習能力にも優れているんだ」
 ジャパンダートダービーは4着に敗れたものの、スタートで躓いたのが敗因だった。次の目標をレパードSに定め、これまでとはワンランク上の仕上げを施せた。
「一般的なダート巧者とはちょっと異なるスピードの乗り。大きなストライドも弟との共通点だよ。なんといってもハートがすばらしい。牝なのに長く好調を維持でき、狙ったレースできっちり結果を残してくれた」
 牡の強豪が揃ったなか、単勝3・3倍の2番人気を背負って登場。後方に置かれ、同馬にも息の入らない過酷なペースが刻まれた。それでも、直線では抜群の勝負根性を発揮する。100キロ近くも大きなグリッターウイングを競り落としてゴール。着差はハナだったが、底知れない強さが伝わってきた。
 初めて手綱を取った北村宏司騎手も、驚きの表情を浮かべた。
「思ったより位置取りを悪くしたし、追走に余裕がなくて。馬群を縫いながらの進出となった。最後は懸命に伸び、よく捕らえてくれたよ。すごい闘志。外見の印象に反してたくましい。どこからでも競馬ができる自在性は、今後も武器になるだろう。まだ成長期にあるので、このまま伸びてくれれば」
 以降は地方主催の交流重賞に目を向け、クイーン賞に優勝。TCK女王盃(2着)、エンプレス杯(3着)、マーキュリーC(5着)と勝ち切れないレースが続いたが、思い出の地である新潟の関越Sで久々に北村騎手とコンビを組んで快勝する。これがひと皮むけるきっかけとなり、レディスプレリュード、JBCレディスクラシックと制し、砂戦線の女王に君臨した。
 以降もマリーンCを順当勝ち。2度目となるレディスプレリュード、JBCレディスクラシックでも栄光を手にしたうえ、ラストランとなるエンプレス杯では単勝1・1倍の断然人気に応えた。
 6歳2月まで上昇カーブを描き、余力を残した状況での繁殖入り。産駒たちへも、熱いハートはしっかりと伝えられている。コンプリートベスト(現2勝)に続き、グレートタイム(現2勝、ユニコーンS2着、ジャパンダートダービー3着)が登場。母仔2代に渡るタイトル奪取は目前に迫っている。
 


第2回 レパードステークス
1着ミラクルレジェンド 牝3 54 北村宏司 藤原英昭
2着グリッターウイング 牡3 56 津村明秀 友道康夫
3着ソリタリーキング  牡3 56 内田博幸 石坂正

 単勝  330円
 枠連 1,650円
 馬連 1,720円
 馬単 2,530円

3連複  1,680円
3連単  9,470円




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