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『可憐なボディーに幸せを乗せて』


【2015年 函館2歳ステークス】

入厩して1か月余りながら、函館の芝1200mで新馬勝ちを飾ったブランボヌール。好位を追走でき、ラストの追い比べをきっちり制した。続く函館2歳Sは3馬身半差の快勝。大外から圧倒的な末脚を駆使している。
 中竹和也調教師も、天才的なポテンシャルを感じ取っていた。
「初戦の着差はクビでしたが、抜け出してソラを使った結果。ジョッキー(岩田康誠騎手)も自信を深め、2戦目は強気の乗り方をしてくれました。最後までブレーキをかけず、しっかり伸びるように。小柄なスタイルに反し、でかい心の持ち主なんです。根性が据わっていて、メンタルのコントロールは容易。それにしても、あれほど離すなんて。まだまだ成長過程にあり、将来に希望がふくらむ一方でしたよ」
 母ルシュクル(その父サクラバクシンオー、3勝)も中竹厩舎で走り、ファルコンSを3着した。同馬は待望の初仔である。トップサイアーのディープインパクトが配され、大きな期待が託されて誕生。母譲りの芦毛よりフランス語で「白い幸福」と名付けられた。
「思い入れが深いファミリーです。祖母のアジアンミーティアをキーンランドのセプテンバーセール(1歳)で選ばせてもらって以来の付き合いですから」
 祖母はBCジュヴェナイルやフロリダダービーを制し、種牡馬としても数々の重賞勝ち馬を輩出するアンブライドルズソングの全妹。その産駒には新潟大賞典など7勝のダコールもいて、この母系と父との相性は良好といえる。
「生まれて5日目くらいのブランボヌールを見て、ルシュクルとそっくりだと思いましたね。ただし、シャープな顔付きは、まさにディープ。立派な体格をした母と違い、育ってもコンパクトなままでした。大山ヒルズで乗り込まれていた当時はピッチ走法に映り、単調なスプリンターなのかとイメージしていたのに、手元に来てからゴムまりのようなバネが伝わってきて。いつも活力にあふれ、アクションが鋭いだけに、ちょっとした弾みで放馬するアクシデントもあったのですが、無傷で済んだ幸運に胸をなでおろしただけでなく、身のこなしの柔軟性にも感心させられました」
 ファンタジーS(3着)はアタマ+クビ差の3着。阪神JFも3着に追い込む。3歳春は体の細化に悩まされ、チューリップ賞(14着)、桜花賞(8着)、NHKマイルC(6着)と不完全燃焼。丁寧に立て直された効果があり、キーンランドCで復活の勝利を挙げた。
 ただし、スプリンターズS(11着)以降、懸命な心と卓越した身体能力のバランスが崩れてしまう。翌夏のキーンランドC(11着)では鼻出血を発症。早すぎる引退が決まった。
 果たせなかったG1制覇の夢は2世たちに託される。アメリカに渡って繁殖入り。世界に名を轟かせる逸材の登場を待ちたい。
 


第47回 函館2歳ステークスGⅢ
1着ブランボヌール   牝2 54 岩田康誠 中竹和也
2着メジャータイフーン 牝2 54 三浦皇成 高柳瑞樹
3着ヒルダ       牝2 54 柴山雄一 黒岩陽一

 単勝  320円
 枠連  690円
 馬連 1,390円
 馬単 2,210円

3連複  9,610円
3連単  34,290円




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