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東京新聞杯 手綱で分かる!ユタカの柔らかさ・騎乗技術


先週日曜日の東京競馬メイン、第68回東京新聞杯は3番人リスグラシューが優勝。
阪神JFから牝馬三冠レース、エリザベス女王杯と牝馬の王道と言われる全てのレースに出走してG1シーズンを盛り上げ、うちG1レース2着3回の素晴らしい実績ながらも勝ち星のなかった素質馬が、G3アルテミスS以来1年3か月ぶりの勝利をあげました。

レースは、前半1000m通過がジャスト1分のスローペース。
そこで鞍上の武豊騎手は、馬群の中団で脚をためる作戦をとりました。
彼の上手いところは、このスローの中でも即座に馬の気持ちをなだめ、リラックスした気持ちで走らせることができる技術。今回もスタートして間もなく馬がニュートラルな状態になっていました。これが最後の直線につながるのです。

馬の性格にもよりますが、レースにおいてペースがスローになればなるほど折り合いをつけるのが大変になります。しかし武騎手は今回に限らず、どんなレースでも馬への“当たり”を常に考えて、決して強い当たり(手綱操作)はしません。とにかく柔らかい騎乗をします。


それが一番わかりやすいのは、手綱の長さです。彼の騎乗スタイルを見てみてください。他のジョッキーと比べると少し長めに持っているのが、誰でもすぐにわかると思います。
長ければ長いほど馬への当たりは弱くなります。

ただし、そうすることで馬を制御しづらくなる難しさが生じるため、このことは武騎手の騎乗技術がいかに優れているか、という証明でもあります。

そうして十分に脚をためたリスグラシューを、直線で前が空くのを待って追い出すと、上がり33.6秒の脚で一気に突き抜けました。人馬ともに落ち着いた、文句なしの快勝です。


2着はリスグラシューと同世代、2歳時にG1朝日杯FSを制した4歳牡馬サトノアレス
スタートが今ひとつで後方からのレース運び、内ラチ沿いを進んで、4コーナーを回るときも外へ出す選択はせずにそのままインを狙っていきました。

良の発表とはいえ、あまり良くはない馬場状態だったのも幸いしたようで、前にいる馬たちが外へと少しずつ進路を取っていったのを見ると、鞍上の柴山騎手の思惑通りに見事ハマった感じのレースでした。上手かったですね。サトノアレスもメンバー最速の33.3秒の脚で2着まで追い込み、G1馬の力を見せつけてくれました。

重賞勝ちこそないもののG1やG2での好走や状態の良さが評価された1番人気グレーターロンドンは9着。好スタートから3番手をキープしつつレースを進めましたが、いつもは後方から行く馬。今回はペースが緩かったために前々の競馬で勝負に出たのだと思います。しかし、やはりこの馬の持ち味は追い込みでしょう。競走馬は1頭1頭それぞれが違うので一概には言えませんが、グレーターロンドンの場合はペース云々より自分の型どおりのレース運びが向いているのかもしれませんね。



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