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阪神JF 上位2頭は鞍上との呼吸がピタリ一致


年齢を重ねるにつれ、1年があっという間に過ぎていくように感じられます。これは、おかれる環境や自身の体調などに大きな変化がないこと……馬の仕事に携わっていると、1週間単位での生活になるため大型連休も祝日も関係なく、また休日でも旅行やイベントなどにより生活リズムを崩すのが嫌で、なるべく毎日同じように過ごそうとする意識が原因かなと思います。

ただ競馬に関しては、2歳馬のデビュー戦や本格化した古馬の見事な走りなど、全てのレースがその時その場所でしか見られないものなので、確かに月日の経過は速いけれど、1レース1レースのインパクトは強く、何十年経っても新鮮な気分で見ることができます。

馬は僅かな期間に驚くほど成長するので、うかうかしていられませんからね。


さて先週は、これからまだまだ成長するであろう2歳牝馬たちにとって初めての大舞台、第69回阪神ジュベナイルフィリーズが行われました。
優勝は2番人気のラッキーライラック。前走アルテミスステークスを制した脚が今回さらに鋭く伸び、見事な勝ちっぷりでした。

レースは鞍上の石橋騎手が中団にポジションを取り、仕掛けどころまでその場所でジッと我慢、1番人気馬が早めに前に行ったのを見ながらも慌てず冷静な騎乗をキープ。自分の馬を信じて末脚に賭ける乗り方でしたね。直線、外に出してからの伸び脚は素晴らしく、あの脚を使えたのは、やはり鞍上が馬に余計な動きをさせなかったためでしょう。

石橋騎手はビートブラックで制した2012年春の天皇賞以来2度目のGI制覇。毎年安定して良い騎乗成績を残していますが、30歳になり特に勝ち鞍が増えた今年は本人にとって充実の年となったのではないでしょうか。


2着に3番人気リリーノーブル。
勝ち馬より1列前でレースを進め、直線で抜け出すタイミングもバッチリと、内容を見ると十分に馬の力が発揮されたレースだったと思います。ゴール寸前、僅かな決め手の差で敗れましたがこれは仕方ないでしょう。

この阪神JFは流れが決して速い方ではなく、それほど厳しいペースにならずに済んだのでどの馬にとっても追走はラクにできていました。当然その分、折り合いが大事になりますが、その点でもこの上位2頭はスムーズに走れていたようでした。速い流れになると、かかる馬もそれほどムキにならずに済んで鞍上は操作しやすく、反対にペースが遅いと馬との折り合いに苦労することも多くなります。
今回、この遅めの流れにしっかり対処できていたことは、これから先につながる大きな収穫でした。


3着は4番人気マウレア。
勝ち馬とほぼ同じ位置取りでレースを進めたものの、追い出しのタイミングが遅れてしまい、1着馬から3/4馬身・1/2馬身差の3着となりました。
鞍上の戸崎騎手が「追ってから馬が遊んでいた」とコメントしたようにまだまだ幼い2歳馬、春のクラシックまでには競馬に慣れて精神的にも成長しているはずで、その頃にはこの着差も縮まるか逆転するか、期待したいところです。


札幌2歳Sを勝ち1番人気に支持されたロックディスタウンは9着に敗れてしまいました。
流れが遅いと見るやルメール騎手がすぐさま動いて2番手に取りつき、手応え良くそのまま直線へ。手応えどおり力強く伸びてゆくかと思われましたが失速してしまい、おそらく道中かなり力んで走っていたことが影響したのでしょう。実力がある馬なので次は良い走りを見せてくれればと思います。





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