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ロングラン新潟


早いもので今年も夏の新潟が始まった。一昨年、東京開催を2週延ばして開催したため、福島開催・新潟開催がそのまま2週間スライドしてスタート、しかし9月の中山開催は例年通りのスタートで、この新潟開催は例年の8週16日間開催から6週12日間の開催に短縮された。JRAの狙いは、馬券が最も売れる東京開催を宝塚記念の日まで延ばし、さらに売り上げの低いローカル開催を短縮させ数字上のアップを目論んでの事。確かに、一時的には数字が良くなった様に見えるだろう。ただ、ローカルの開催がもたらす様々な利益は、JRAの数字には出ないところで計り知れないはずだ。例えば、騎手・調教師のみならず、厩舎スタッフや馬主関係者など、競馬関係者の遠征によりお金が動き町が潤う。ゆえに、地元と競馬関係者の繋がりが深くなり、結果的には競馬ファンの裾野を拡げることになるだろう。この話は、新潟に限った話では無く、同じ意味で小倉、そして函館も然り。そして滞在競馬が無くなった福島もその類だ。輸送費や出張費、滞在費などの経費も考えれば仕方の無いところはあるだろうが…そんな事が問題にならないぐらい、競馬が盛り上がって欲しいもの。
幸い、今年の新潟開催は中山競馬場の改修工事のため2002年同様にロングラン開催、新潟の潤いも少し取り戻してくれるだろう。

ところで、この新潟というのは、関東圏の開催ながら関東馬にとって輸送時間が長く、輸送に対してのリスクは大きい開催。それこそ、磐越道と常磐道が繋がる以前は、美浦トレセンから出発した馬運車は一旦東北道に出て、そこから磐越道に入っていたため余計に時間が掛かっていた。今は、常磐道から磐越道に入ることが出来るので時間はかなり短縮されたものの、山越えでもありストップ・アンド・ゴーのみならずカーブも多く、輸送中の馬に対する負担は、中山や福島に比べ大きくなる。ゆえに、関東圏での開催ながら、その輸送リスクは関西馬とほぼ変わらない。
しかも、見方によっては「関西馬の方が輸送の負担が少ない」という皮肉な事実もある。まず栗東トレセンから新潟競馬場までの信号の数が、美浦トレセンからに比べ圧倒的に少ない。そして、馬運車のサービスも違う。関西はすべて民間の業者が提携し、サービスも充実している。そして馬運車の性能も高い。関東は、JRAの外郭の日本馬匹が主力で、民間でも関東馬匹、東都運輸が提携しているが、昔の名残りがあってか、そのサービスでは関西に遅れをとっている様だ。ただ最近、日本馬匹も一台約4000万円もするエアサスの高性能馬運車を導入してきてはおり、その遅れを取り戻す努力は見られる。 このロングラン新潟開催、今年も関西馬の活躍は多くなると思われる。しかし開幕重賞アイビスSDでは関東馬がワン・ツーを決めた様に、その差は徐々に埋まって来ている気はする。永らく西高東低と言われているが、そろそろ変化がありそうだ。


名前の出せない元JRA調教師

名前は出せないが父も調教師だった競馬一家。幼少期から身近に馬がいる環境で育ち、サークル内の表も裏も見てきた人物。現役当時、ココと決めたレースに向けた勝負仕上げには定評があり、若い調教師の兄貴分的な存在でもあった。今でも後輩調教師が教えを請いに訪れてくるという。昭和の時代の美浦トレセン開業当時も知る一人、「美浦で知らないことはない」という自他ともに認める美浦トレセンの生き証人でもある。現在もサークル内に非常に近い立場でその手腕を振るっており、現代競馬の事情や実情を、ある意味現役の調教師以上に知る人物でもある。



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